【第5期】修了式での卒塾生コメント(その1)

未来経営塾第5期は、すべての課程を終え、2019年4月20日(土)、修了式が行なわれました。塾生お一人ずつに対する安本塾長からの講評に続き、卒塾生の皆さまが修了にあたっての思いを述べました。スピーチの要旨を2回に分けてご紹介いたします。

株式会社丸モ高木陶器 髙木正治様

毎月課題をやって発表して議論する、というような機会が今までなかったので、
初めてじっくり学ぶことができました。大学卒業後、同業の会社に就職してから家業に入って、狭い世界で仕事をしてきたので、全く違う業種の経営者に出会って、ひとり一人から大きな刺激を受けました。

陶磁器という伝統産業をどうやって伸ばすか、ITをどう生かすのか、これから考えていこうと、新たなスタート地点に立つことができました。同期の皆さん全員が人間的にすばらしい人たちで、大きな刺激を与えてくれて、自分も成長できたのではないかと思います。そんな経営者仲間と出会えて本当に大きな財産になりました。

 

株式会社ヨコチュー 横山裕正様

これまでを振り返ってみるに、売上げのことばかり考えていて、お客さんのこと、本当に大事なのは何かを、実はちゃんと考えていなかったんだと気付かされました。毎回、皆さんの真剣な意見に圧倒されながら、本当に倒産した気分になって真剣に考えました。これからは、微生物を使った無農薬の農業に取り組んでいきたいと思っています。農家さんと一緒に日本の農業を安全なものにしていって、未来の子どもたちにつながることを手掛けていきたいと考えています。

 

株式会社RICE-B 山本剛様

まずオリエンテーションで他の方があまりにもすごすぎて次元が違い過ぎると感じ、自分なんかがここで1年やっていけるのかと思いました。こんなにまじめに勉強したのは人生で初めてです。

分からないことは質問して教えてもらいながら、できないところ、分からないところが見えるようになりました。そうする過程で個人的にも成長できたのではないかと思います。

事業としては新規の飲食店を三浦市にオープンさせるという具体的な目標も立てることができました。これからも同期の皆さんとご縁が続いていけばいいと心から願っています。

 

株式会社ZENKIGEN 野澤比日樹様

会社を始めてまだ1年半で、経営者としては一番未熟な自分が生意気なことも言うことも多々ありましたが、何事も圧倒的主体性をもって取り組むことが自分の信条ですのでお許しください。
自分は、ビジョンを考えたり目の前のことにフォーカスして行動するのは得意ですが、少し先のことを考えるのが弱い。それがこの塾では、先生の講義や課題と向き合う中でそれらに取り組むことが出来ました。
また、色々な業種、色々な立場の人がリアルな課題に向き合って真剣に悩んでいる姿を見てとても勉強になりました。更に、自分が同じ立場だったらどう考え、行動するか?という立ち位置で学んでいたため、多くの会社の経営の疑似体験が出来たことが大きな収穫です。

仕事を通じて社会の健全なる発展に貢献する、そして、その仕事が次世代に貢献するかという視点で会社を経営しています。上場する、とか有名になる、とかそういうことには一切関心がありません。この塾に学んだひとりとして社会に誇れる会社を創ることを宣言します。

 

 

社会福祉法人森友会 立山貴史様

最初に塾のお誘いを受けた時は、公益法人という利益を目的としない立場で受け入れられるのか、議論になるのか、正直心配でした。しかし、話せば話すほど、議論は成り立つということ、
目指すところは一緒なんだとわかりました。

なぜ人は一生懸命になるのか、それは、好きなことに出会うためであり、好きなことを探すためなんだ、と、私はいつも思っていました。この人と話したい、一緒に行動したい、という「魂が揺れる」経験が塾の間に何度もありました。合宿では大好きな故郷の大分をご案内することができとてもうれしかったです。

次の10年計画では、園児、とくに発達障害や様々な困難を抱えた子どもたちをどうフォローして支えていくか、取り組んでいく決意です。

 

株式会社グリッド 渡辺哲司様

この1年間を通して、みんな経営に真剣に向き合っている、その姿に一番インパクトを受けました。

グリッドは再生エネルギーとAIの2事業を展開してきましたが、今後、AI事業に完全にシフトすると、会社として大きな決断をしました。時代は再エネの流れにあるものの、ビジネスとしての成長が難しい、という見極めをしたからです。AIに軸足を置いて、資金調達をし、5年以内に上場する、という目標も立てました。塾での学びが無ければ、そうした決断はおろか、来年の計画もできなかったと思います。これからが本当の勝負だと思っています。