塾生リレーブログ 第5号

塾生リレーブログ第5号 宮本充也氏(有限会社長岡生コンクリート代表取締役)

リレーといえばバトンを携えて真剣に走るスポーツだ。
やるとなったら真剣勝負。
ガチンコで走る。
なりふり構ってなんかいられない。
目の前にいる選手を追い抜いて少しでも早い順番で次走の仲間に渡す。
それが、リレー。

リレーブログのお誘いを頂いた。
未来経営塾
安本隆晴先生が座長を務めるガチンコ真剣経営者たちの場所。
経営とは常に真剣勝負だし、常に成功するとも限らない。
間違え失敗してそれでもあきらめずに挑戦して、たまに正しいことができるから事業が存続する。
孤独な経営という役割を持って集まった仲間たち。
互いの苦悶や挑戦と共に自社も一緒に成長する。
くそ忙しい中に容赦なく降り注ぐ宿題と、
提出した課題に対する仲間たちからの容赦ない指摘や、
感涙してしまうほどの暖かいアドバイス。
1年間を通していつの間にか経営者として成長できる機会。
卒塾して3年経った今でも経営者としての僕のかけがえのない財産。

そんな未来経営塾のリレーブログ。
バトンを受け取った僕がコーナーを曲がり切れずに転倒していいわけがない。
未来経営塾1期生がチームを組んでバトンをつなぐ。
1期の中でいつも先生から叱咤激励されすぎていた僕。
入塾すら危ぶまれ、
プレゼンで先生の逆鱗に触れ仲間たちをひかせた僕。
そんな僕が今持って走っているこのバトンを、次の走者につながなければならない。
Think the other
後走のひとりとしてリレーブログのバトンを待っている森さん。
彼は1期の1年間常に他人(ひと)のことを考ていた。
経営者は猛スピードで事業に集中している。
どうしても近視眼的になってしまいなりふり構わなくなってしまう。
自分のことで手一杯でひとのことなんか考えていられなくなる。
そういうもんだと思っていた僕には森さんの優しさは衝撃だった。
自分のことで手一杯のはずなのにたまたま巡り合った仲間のことを思いやる。
森さんをはじめ未来経営塾にはそんなすごい人たちが大勢いた。
改めて本当に素晴らしい人たちだと尊敬している。
向こう側で「速く速く」とせかしている森さんが見える。
なんとか選手を一人抜いて現在僕たち未来経営塾は1位を走っている。
最後のコーナーで転ばないように気を付けなければならない。
真剣に走っているからバトンが汗でぬるぬるしている。
落としてしまったら仲間たち全員に申し訳ない。
これでもかと力強く握りしめた手が痛いくらいだ。

考えてみれば経営もリレーに似ている。
お客様や仕入れ先様や会社の仲間たち。
信頼関係で結びあった人たちからのバトンを受け取ったり、
大切な誰かに自分の想いをお伝えしたり。
人生を通して大切にしている何かを形(バトン)にして届ける。
その連続。

伝える。
伝える、リレーが上手なチームもいれば、
なかなか伝わらなくてぎくしゃくするチームもある。
情熱があるのに、思いは人一倍なのに、形にならない。
届けたい人に届かなくて貢献することすらできない。
僕が未来経営塾で学んだことは、
経営は自分の情熱や想いをきちんと利害関係人つまりは社会に対して届けるための仕組みの整備と運用ということ。
誰しもが持っている情熱。
誰しもがその情熱を形(バトン)にして届けるすべを持っているわけじゃない。
会社経営はすべてが成功するわけじゃない。
過酷な現実が会社経営には常に付きまとう。
情熱を形にして伝えるすべを学ぶ場所。
それが僕にとっての未来経営塾の姿。
卒塾した今もかけがえのない仲間たちと素敵な人生を過ごしている。
依存するということではない。
仲間たちの社会に対する情熱に感化される。
すごい人たちと共有する時間は、いつの間にか僕をとんでもなく飛躍させていた。
普通にしていたら考えられないようなすごい発想を、
すごい仲間たちから刺激を受けて自分もできるようになっている。
それだけ社会に貢献出来る人物に成長することができる。
ようやくゴールが近づいてきた。
この未来経営塾1期生がつなぐこのバトン。
落とさずなんとかここまで届けることができた。
すさまじいスピードで成長をする1期生の経営者たち。
それぞれの事業戦略とバイタリティ、
未来経営塾仕込みの経営手腕をいかんなく発揮して、
世の中と僕たちをあっと驚かせるようなことをやりのけてくれそうだ。
そんな塾の仲間たちに僕は心から期待している。

有限会社長岡生コンクリート 宮本充也