塾生リレーブログ 第4号

リレーブログ第4号    中嶋一生氏 (株式会社mihaku 代表取締役)

 

未来経営塾の1期に参加させていただきました。日本料理・しゃぶしゃぶのお店「京都瓢喜」「瓢喜 香水亭」「京都瓢斗」を運営しております
(株)mihakuの中嶋です。

入塾当時は、売上7億程度で10億を視野にいれ、個の力でがむしゃらに進んできたところで、組織として会社を成長させていこうと思っていました。

「これからの会社の成長の為にもっと勉強したい!」

やる気はあるものの、何から始めたらよいかもわからず、本を乱読したり、様々なセミナーに参加したりしていました。しかしながら、経営者の集うようなセミナーに行っても、まったく納得できずにいたのです。私には、どうしても、経営者に耳ざわりの良い言葉を並べた勉強会、お付き合いの場、のように思えました。

そんな中、未来経営塾の事を伺いました。入塾審査があって、少人数制、毎月宿題が出る。3回休めば強制退会!?「営業トーク一切なしの本気のやつだ」と思ったのと、自分の成長にこれだけ追い込んでもらえる塾はないと思って一生懸命入塾審査課題に取り組みました。すごい人達が集まると伺っていたので、内心とてもビクビクしていましたが・・・。

塾は「ワクワクする」という方や、「楽しい」とおっしゃる方もいらっしゃる中、私は、皆さんの勢いに圧倒されることもありましたし、何とか食らいつこうと必死で1年間やり続けました。

毎回塾生達の前で宿題を発表し、塾生達で討論しあうのですが、塾長からはもちろん、同期の皆様からも多くのアドバイスをいただきました。当時は、特に人材に悩んでいた時期で、「良い人材を採用できない」「少し厳しくするとすぐ離職してしまう・・」等と弱気な発言をした際、「だからこそやらねばならない」「どうやったら良くなるかを考えなければならない」他にもたくさんの熱い熱い討論をしていただき、うまく立ち向かえない自分にすごくコンプレックスを感じながらも、「むちゃくちゃ考え抜こう」と決心した事もありました。

塾生達は、討論で終わらずどんどん実行していましたので、自分も「塾から帰れば即実行!」と、業務一つ一つを棚卸し、課題を可視化して、考え抜きました。そして人材に関しての本当の課題は今までの流れを断ち切れない自分自身だったなぁと気が付いたのです。これをきっかけに、今までの職人気質の自分や会社の体質を絶ち、日本料理の業界には業務が複雑すぎて今までなかった「おもてなしのマニュアル」を作り始めました。もしマニュアルができれば、教え方や動作を統一し、短い教育時間で人材を成長させることができ、人事評価もマニュアルに沿って公平に判断出来て、モチベーションの向上も見込めると考えたのです。おもてなしをマニュアルにするのは並大抵ではありませんでしたが、今では「マニュアル教育制度」が徐々にできあがり、板前もマニュアルで勉強するようになっております。改革過程では、今までと環境が変わったことでギクシャクしたりもしましたが、会社のルールが整備されたことにより、社内の風通しはとてもよくなりました。結果、店舗数、売上とも2倍以上に成長することができました。

塾長は知らないことを教えてくれる先生というより、一緒に悩んで、考えて、導いてくれる方だと思っています。例えば、この塾がきっかけで作った「おもてなしマニュアル教育制度」も、現場人材の教育だけでなく、今後の会社の組織づくりの為に様々応用が利くものでした。バックオフィスのマニュアルや、会社組織が成長する過程で必要な規定を整備していく力も、少しですが、付いてきたと思います。私の勝手な思いですが、塾長は、自分が深く深く考えることで気づくように私を導いてくれる存在だと思っております。

塾長の考えは、理解できたと思っても、またその上のレベルがあり、もちろんまたその上も!
私には歴史上の人物の松下幸之助よりすごい経営の神様です!!!「そこまで考えていたんだーーー!!!」っと後から気が付いた時、また、私の鼻をへし折ってくださるのです。まだまだ考えが浅いと・・・。もっと考えなさいと・・・。

卒業式で、塾長から「卒業してからも、自分で毎月課題に向き合う癖をつけて欲しい」とお話いただきました。未来経営塾の毎月の課題は、会社の成長ステージでとらえ方は変化するものの、経営の原理原則なので、毎年、毎月課題に向き合い、当時を忘れず、もっと考え抜ける力を持った経営者を目指してこれからも頑張っていきます!

株式会社mihaku 中嶋一生