塾生による日々雑感を綴ったブログを掲載!経営者目線で日常を切り取り、素のことばで語ります。
リレーブログ第1号 森本 新士 (株式会社ベター・プレイス 代表取締役)
未来経営塾の事務局をつとめているベター・プレイスの森本新士です。
優秀な塾生がひしめくなかで、事務局のよしみでブログのトップバッターとして登場させていただきました。『子育て世代や子供たちが、希望をもてる社会をつくる』
この言葉が、当社の経営理念で、僕のライフワークです。
それをワークライフバランスではなく、ワークアズライフ(Work as Life)として実践するため33歳の時に起業しました。起業と書きましたが、一度目は、経営者としてなんの知識も経験もないまま、ロマンと勢いだけで起業した結果、売上があがらず、組織もまとめられず、オーナーの一人で、社長だったにもかかわらず、あえなく2年で追い出されました。
人生であの時ほどの挫折と絶望を味わったことはありません。心に大きな穴が空き、轟々と風が吹いたあの日を思い返すと10年経ったいまでも胸が疼きます。しかし、それが却って、真摯に経営に取り組む経営者のためにと、安本先生に無理を言って、未来経営塾をつくっていただいた伏線になっているので、人生はわからないものです。
さて、僕自身が、塾生として学び、かつ事務局もつとめているので、そいつが伸びてないと、この塾って大丈夫?と言うことになるので、自社の経営について、簡単にご紹介させていただきます。
僕は、1回目の失意のあと、しばらくお金を貯め、心に空いた穴を少しずつ癒やし、3年後に再起業しました。
現在のベター・プレイスという会社です。
そして、再起業3年目の2014年に未来経営塾が立ち上がり、僕も一期生として入塾したのですが、その後の3年間は、会社の二けた成長が続き、純資産(資本+利益剰余金)は4.6倍となっています。まさに経営塾の効果です。
(でも、売上が2倍、3倍になったわけではないので、事務局としては、ぎりぎり及第点というところでしょうか。。)だけどそれに加えて、経営塾は二度目の穴が空くのを防いでくれたのです。
というのも、理念の延長線上で、子ども向けの事業を行えないかということで、学童保育や保育所の事業化を検討し、塾生の前で発表したのですが、これが同期生や安本先生に、さんざんに酷評され、再考をするきっかけになったのです。
(経営塾では、塾生が自社の事業について発表し、それを塾生同士で批評しあい、最後に安本先生に総評していただくという学び方をしているのですが、その効果がまさに発揮された瞬間でした。)塾生はみんな、僕と違って、何年も戦い抜いてきたプロの経営者であり、塾長はユニクロやアスクルを大躍進させた立役者の安本先生です。(同期の古市さんなんかは創業10年で100億近い売り上げを創り出してきた経営の鬼のような方でした。)
古市さんが僕に「もりもっちゃん、理念だけではメシ食えないよ♪」と言ってくれたのをありありと思い出します。
ユニクロだって、野菜売って大失敗したじゃないか!とは、言えなかったのですが、おかげで、綿密に事業計画を練り直し、実際に大田区でテストマーケティングも行なった結果、事業化は断念しました。ロマンと情熱だけではダメで、ロマンとソロバンと情熱が合わさって初めて上手くいくということを、一年かけて徹底的に学んだおかげで、なんとなく経営のコツのようなことが判った瞬間でした。僕が未来経営塾に入塾して一番学んだことは、このことに尽きると思います。
『後始末ではなく、前始末を。』
安本先生が常日頃からおっしゃっるコトバです。失敗したくないなら、徹底的に準備すること。
もちろんビジネスなんだから、結果として失敗することはあると思います。僕だって今は調子いいことを言ってるけど、今期は売上が下がるかもしれない。だけど徹底的に準備したうえでの失敗なら次の手がうてる。
まだまだ経営って怖いけど、入塾したおかげで、少なくとも心配で胸がつぶれるような思いはせずに済むようになりました。更には、尊敬する何人もの素晴らしい同志が出来た。何という収穫でしょう。
高い志を持つ方々と、焼酎を片手に、将来の夢や足元の苦労を語り合うことぐらい愉しいことはありません。いま当社では、子育て世代が、節税をしながら有利に資産形成をしていただける基金をつくっているところです。未来経営塾を経たことで、準備を重ねられるようになり、なんとか今度はうまくテイクオフ出来そうです。
10年前の絶望を味わう前に経営塾と出会えてたらと心から思いますが、いま経営塾の事務局を務めていることで、もし僕のような苦労をされている経営者さんがいたら、是非ドアをノックしてもらえたらと思います。
このホームページがそんな経営者の目にとまることを祈っております。株式会社ベター・プレイス
代表取締役 森本 新士
10月5日、4○回目の誕生日を迎えました。社員とともに
Happy Birthday!